I hate television. I hate it as much as peanuts. But I can’t stop eating peanuts. (Orson Wells)

「わたしはテレビが嫌いだ。ピーナッツと同じくらい。でもピーナッツを食べるとやめられないのだ。」

オーソン・ウェルズ(1915-1985)はアメリカの俳優・脚本家・映画監督。「市民ケーン」がいちばん有名かな。若い頃,「火星人襲来」というラジオドラマを制作し,それがあまりにリアルだったので,ほんとの話だと思った人が続出して全米がパニックになった,というエピソードもよく知られています。

さて,こういう文句は数学の恒等式のようなもので,「テレビ」というところに「アルコール」「たばこ」,いろんな趣味・嗜好・性癖・習慣・習性・中毒,何を代入しても成り立ってしまいそうで,たいした意味はなさそうなのです。

それはともかくテレビというのはやっかいなものです。わたしもテレビは見てしまう方で,人々が「くだらない」のひとことでかたづけるバラエティやらドラマなども見ちゃいますね。「いいとも」とか「検索ちゃん」とか。2時間ドラマなんて,始まってから20分後には犯人がわかってしまうのに,でも最後まで見ることが多いな。これまでテレビに費やしてきた時間をもっと有益なことに使っていればどれほど人生が輝いていたことかと,思わぬ訳ではありません。でもきっとテレビを見なくても,ろくな時間の使い方はしなかっただろうな。いまやテレビ以外の娯楽は山ほどあります。

なぜ人は特に見たいと思ってもいないテレビを見てしまうのか。家族がいるといないとではまた事情が違ってきますが,「見ないと周囲の話題についていけない」「時間つぶし」。いろいろと言われてきましたが,どれも言えてるようでいて,いまひとつ理由としてはしっくりきません。きっとテレビをつける理由などないのだが,消す理由もない,ということなのでしょう。

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