He who can, does. He who cannot, teaches. (G. B. Shaw)

「できる人は,やる。できない人は,教える。」

he who … という表現は,今ではことわざや,わざと古めかしい印象を与えるためぐらいにしか使わない言い方ですが, anyone who … と同じ意味になります。事実この格言も Those who can, do. というバージョンもあるようですが,He who が元の形です。説明的に言い換えれば,Those who can do something, do it. Those who can’t, teach it. ということになりますね。

初めてこの表現を聞いたのはたしか先輩教師からでした。聞いた途端,吹き出してしまいましたね。「そ,それって俺のこと?」

小説家になりたかったが,なれなかった人は文学の教師になる。プロスポーツ選手になりたかったがなれなかった人は,コーチになる。音楽家になりたかった人は,....。 もっとも,「名選手,必ずしも名監督ならず」という言に従えば,それでもいいのでしょうが。

George Bernard Shaw (1856-1950) は,イギリスの劇作家。彼の Pygmalion という劇がAudrey Hepburn 主演の映画 My Fair Lady の原作であることで有名ですが,近代イギリス文学史の中でもおもに劇作家としてかなり著名な人です。いかにもイギリス人らしい,つまり皮肉っぽい名言をたくさん残していることでも有名です。次の有名なエピソードもその一つと言っていいかもしれません。あまりにはまりすぎていて,本当かどうかわかりませんが。

20世紀前半の代表的ダンサーである,Isadora Duncanが彼にプロポーズした時の言葉。

「あたしとあなたの子供ができたら....」

"Think of it!" she enthused. "With my body and your brains, what a wonder it would be."

"Yes," Shaw replied. "But what if it had my body and your brains?"

(anecdotage.com より)

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