今週末のセンター試験(2009)は,関東地方では雪の心配もなさそうで,気温もそこそこ上がりそうなようすです。
直前から当日にかけて,何をどうすべきか少し考えてみます。
センター英語の直前対策については,こっちのページに書きましたので,ここではもっと生活面よりのはなしです。
● 夜型を朝型にする?
「日常生活を朝型に変える」というのは,受験生の周囲の親・教師からメディアに至るまでみんな言っていることで,間違ってはいないと思いますが,それほど大げさな努力が必要だとも思いません。自分の経験から言えば,朝から100%の力を発揮できるようにするためには,試験前の2, 3日だけ試験当日と同じスケジュールで早寝早起きするというぐあいに切り替えれば,十分対応できるでしょう。別に「型」というほどのことでもありません。
● かぜを引かない
あたりまえですね。人が密集している場所を避けるとか,マスクをするとか,うがい・手洗いをめんどくさがらずにこの期間だけでもやるとかです。
かぜを引くたびに僕が行く医者は毎回,「かぜのウィルスは嫌気性なので,部屋の湿度を上げなさい」と言っています。というわけで,先日加湿器を購入したのですが,なんだかよさげです。かなり安いものもあるので(ぼくのも4000円くらい),オススメしておきます。以前に買った2000円くらいのやつは2ヶ月でこわれましたが。
● あきらめない
直前(1週間前くらい)になると,勉強をペースダウンすべきという意見もありますが,どうでしょうか。
英語で言えば,暗記物に重点を置くことになりますが,といって長文をやるべきではないということではないと思います。新しい長文問題をやるより,復習に重点を置くべきでしょう。一度読んだ長文を,問題は解かなくていいから,片っ端から音読していく(もちろん意味も考えながらゆっくり)ことで,英語を読む感覚をつかむ(維持する)ことはたいせつです。
単語・熟語は,覚えるコツをつかんだ人なら一晩で200や300覚えることは可能です。僕は大学の時のドイツ語の試験で500語くらい一晩で覚えました。ただし,これだと記憶は1日しかもちません。テスト対策としてはそれでもいいのですが。
● あまりこまかい時間配分をしない
別の箇所にも書きましたが,「大問1で5分,2の1で10分」とかのこまかい時間配分計画は,かえって足を引っ張る可能性があります。ちょっとした傾向の変化に対応できなくなるからです。さらに,こまかい計画をたててしまうと,少し破綻しただけであせってしまう,という危険性もあります。いちばんいいのは,過去問で時間感覚を体感しておくこと。ちょっと遅れ気味だな,とかいうのを時計ではなく感覚で判断できるようにしておくことです。
ただし,これはあくまでも理想論なので,文法系で××分,最後の長文に××分残しておく,くらいの配分はしておいた方がいいかもしれません。
● どういう順番でやるか(文法から?長文から?)
これに悩む人も結構多いのですが,まあ平均点をコンスタントに越えられる人なら,1番から順にやっていけばかまいませんし,自分の好みでどこからはじめてもOKです。途中から始めると,×番の問題を飛ばしていたことを忘れて時間配分に失敗するという副作用がないわけではありませんから,そこは注意です。
順番よりだいじなのは,お手上げの問題にどこで見切りをつけるかのタイミングです。捨てるべき問題は勇気を持って捨てる必要があります。ただし,捨てるべき時も「答はこれかこれのどっちかじゃないかな?」くらいに絞り込んでおき,問題用紙には?マークか何かをつけ,マークシートにはあとで時間がなくなった場合のために,とりあえず答をマークしておく方が安全です。
英語が苦手な人は,順番を工夫してもいいでしょう。基本は「得意な分野からやる」ということです。
「得意な分野なんかない」って人はどうするか。そりゃ順番にやるしかないでしょ。