直前になれば,みんなやっている赤本。でもそれだけでいいの?
なぜ・どのように過去問を使うか?
そもそもなんで過去問をやるのかをちょっと考えて見ましょう。
- 本番の予行演習
- その大学(学部)の傾向を知る
- 傾向を知った上で,自分の弱点を見つける
- その弱点を,同じ傾向の問題を集中的にやって克服する
- みんなやっているから,やった方がいいかなと思って
5 の「みんなやってるから」というのは意外に無視できない動機です。みんなが解ける問題を自分だけ解けなかったらヤバイですよね。でも多くの人は 1 の予行演習として,本番と同じように時間を計ってやっていると思います。それもすごくだいじなことなのですが,そのやり方は本番での時間配分を体で覚えるためにやることなので,2年分くらいやればじゅうぶんでしょう。
むしろ上のリストでは3と4がだいじです。弱点や苦手なポイントを発見して重点的に対策をとることです。似たような問題を集めて,「自分用問題集」を作る,そんなかんじでやってみるといいですよ。
過去問をやりきってしまったら
赤本に載っている過去問は,センター(英語)で18年分,東大8年分,一橋7年分,東京外大6年分,私大では早稲田7年分(国際教養は3年),などかなりたっぷり収録されている場合もありますが,慶応5~7年分,MARCHは3~4年分,上智などは2~3年分です。第2志望以下や滑り止めならば2~3年分でも十分でしょうし,これさえやりきれない場合だってあるでしょう。でも,もう終わってしまった,もっとやりたいのに,という場合はどうしたらいいでしょうか?
まず,学校・塾・予備校・図書館などで昔の赤本を探して,借りるかコピーさせてもらう,というのがいちばんいいでしょう。あとは,似た傾向の大学をみつけてやりましょう。あくまでも英語のハナシですが,たとえば,
- 上智 は全学部とも似たような傾向なので,受ける学部以外の問題でも十分対策になる。
- 慶応SFC は,総合政策,環境情報とも同じ傾向。
- 英作文問題は,青山・文,中央・法,津田塾,白百合 あたりが同レベル・同傾向。
などが似ているところです。慶応・経済の自由英作文,慶応・文の長文などは独特なのであまり似た問題が見当たりません。